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  2015年12月  /  2011年9月

  REPORT 2011年9月

  先般開催された「2011年国家芸術院団優秀劇目展覧高峰論壇」に於いて、特定非営利活動法人京劇中心 津田理事長が要請を受け講演者として出席いたしました。 ”京劇青少年劇場”を始め、日本における京劇公演の厳しい現状について、中国芸術を担う関係者の方々へお話をさせていただきました。
 
  8月下旬から9月末にかけて中国北京で「2011年国家芸術院団優秀劇目展覧」が行われました。これは中華人民共和国文化部主催によるもので、9つの国家芸術院団(下記参照)が人々によく知られた古典的レパートリー演目や優秀な新作を集中的に、合わせて30ステージ以上のプログラムを上演し、中国国家芸術院団の指導方向と模範的役割を十分に発揮しつつ、世界に向けて中国文化の独特の魅力と風采を示し、中国の文化芸術を世界に向けて発信する、という意義があります。

  公演期間中の9月15日には「高峰論壇」というフォーラムが行われ、「中国文化を世界にアピールする」というテーマで、世界各地の演劇芸術管理界の人物もパネリストとして参加、フランス、アメリカの他、日本からは特定非営利活動法人京劇中心の津田理事長が登壇いたしました。

≪2011年中国国家艺术院团优秀剧目展演高峰论坛≫
日時: 2011年9月15日 14:15~
会場: 北京悠唐皇冠假日酒店  
≪中国文化報≫
2011年9月22日付 記事より

  25年来私たちは48の京劇を招聘し、1,676ステージ公演してまいりました。そのうち36の京劇団は青少年劇場で、中学生や高 校生に京劇を見せました。この上演形式では3~4の折子戯を見せますが、若干の大人も見ることが出来ます。この上演形式を展開する 目的は日本の子供達に京劇を見せて日中の友好交流を推し進めることです。想像力豊かな子供達が直接中国の文化に触れ、理解を深めて くれればと願っています。学校側も京劇公演には積極的に協力してくれます。
  京劇は芸術性や娯楽性がとても高く、日本の青少年を魅了し、高い評価を受けます。中国が育てた優秀な俳優の素晴らしい演技に日本 の若い観客は感動します。現代の舞台技術はとても発達しており、多くの若者は現代技術の粋を凝らした豪華絢爛なパフォーマンスに慣れています。それでも伝統的な京劇を観れば限りない魅力を感じてくれます。
 近年、日本の学校は生徒数が減り、政府も教育予算を縮小しています。これらは私たちの事業に大きく影響します。又、観客の86%が有料入場者ではあっても、チケット販売収入だけではとても収支バランスが取れません。そこで、特定非営利活動法人京劇中心を設立し、メディアと共催して宣伝を行い、企業の助成金を募り、公演経費の不足を補おうというわけです。1999年からはじめた日本経済新聞との共催公演は、東京、大阪、福岡などで公演し、原則的に経費負担を折半してきました。このような形で10年間続けてまいりましたが、何とか収支の均衡を保ってこられました。今のところ一度の公演で20ステージをこなし、1万人の観客を集めることにしていますが、この目標はまだ高いとはいえません。今後さらに共催するメディアを探し、ステージ数を増やしさらに安定した京劇市場を開拓して行こうと考えます。これは京劇の普及にとって非常に重要なことですから。
  2010年、私たちは湖北省京劇院を招聘し《三国志》を上演しました。公演中、観客を対象にアンケート調査を行いました。ほとんどの観客が大変満足しています。観客の年齢から見ると70%以上が20歳以上です。京劇を観た回数から見ると、初めて京劇を観たという人はたった三分の一位で6~7回という人が15%、10回以上も15%です。つまり私たちの公演にも多くの固定客がいるということです。
  京劇青少年劇場を定期的に行うことが私たちの目下の重要課題です。日本に京劇を普及するという事業の一環です。京劇を待っている子供達はきっとたくさんいます。もし無料で見せてあげられれば、反響はさらに大きいでしょう。
特定非営利活動法人京劇中心理事長 津田忠彦
配布した資料には 56院団と記載 

「2011年国家芸術院団優秀劇目展覧」に参加した9つの国家芸術院団

国家京劇院、中国国家話劇院、中国歌劇舞劇院、中国東方演芸集団有限公司、
中国交響楽団、中国児童芸術劇院、中央歌劇院、中央バレエ団、中央民族楽団

上演作品一覧.pdf へのリンク


     

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